2013年7月28日日曜日

Mac OS X、AirDropをすぐに開始するAppleScript

便利なAirDropを、すぐに使えるようにするAppleScriptを紹介します。

以下のスクリプトを「AppleScript エディタ」にコピー・ペーストして、アプリケーションとして保存します。ついでに、そのアプリケーションをDockに登録しておけば、1クリックでAirDropを開始することができます。


tell application "Finder"
activate
make new Finder window
tell application "System Events" to keystroke "R" using {command down, shift down}
end tell





2013年7月15日月曜日

Mac OS X、暗号化されたディスクの消去方法

Mac OS Xでは、ハードディスクを暗号化することができます。
外付けのハードディスクや記録媒体は、ディスクユーティリティで暗号化できます。
内蔵の起動ディスクは、「システム環境設定」の「セキュリティとプライバシー」の「FileVault」で暗号化できます。

では、これらの暗号化されたディスクを消去するには???

外付けのハードディスク等は、Macに接続した時に、ただちにパスワードを要求されるので、正しいパスワードを入力したら、あとはディスクユーティリティで普通に消去できると思います(未検証)。

問題は内蔵起動ディスクです、元々起動ディスクは暗号化の有無にかかわらず直接は消去できません。ということで、まずは別のディスクから起動しなおす必要があります。ここでは復元用パーティションから起動した場合を考えます。OS X ユーティリティのウインドウからディスクユーティリティを起動すると、暗号化されている内蔵ディスクは灰色で表示され、消去できません。困りました。でもいろいろ試しているうちに方法が見つかりました。
この灰色の内蔵ディスクをクリックした後、ディスクユーティリティのツールバーを見ると、「ロックを解除」という水色のボタンが表示されました。このボタンを押すとパスワードを要求されるので、正しいパスワードを入力すると灰色で表示されていた内蔵ディスクが黒色の表示にかわり、各種の操作を受け付ける状態になったので、おそらくこれで消去もできるものと思われます(大事なデータが入っているので、実際には消去しませんでしたが、消去できると思います)。

パスワードを忘れてしまった時は、どうやって消去するのかは分かりませんです。。。

以上。



Mac OS Xの復元用ディスクは、起動ディスクの暗号化(FileVault2)をする前に作る必要がある(Mac OS X 10.7~10.8)

最近、初めてノート型パソコン(MacBook Air)を手に入れました。外出時に使いたいので、セキュリティのことを考え色々設定してみました。その時に表題のことに気づいたので詳しく紹介します。


さてさて、Macのシステムに何かトラブルが起きたとき、あらかじめUSBメモリ等で「復元用ディスク」を作成しておくと、とても役にたちます。

USBメモリ等を「復元用ディスク」にするには、以下のAppleのページからソフトをダウンロードする必要があります。
なお、このソフトの名称は上記のページでは「OS X 復元ディスクアシスタント」となっていますが、実際にダウンロードしてみると「復旧ディスクアシスタント」という名称になっています。まあ気にするほどのことでもないですが。

さっそく私も、「復旧ディスクアシスタント」を使って、手持ちのUSBメモリを「復元用ディスク」にしました。ところがどう頑張っても、このUSBメモリで起動することができないのです。

結論から言うと、Macの内蔵ハードディスクやSSDをFileVault2で暗号化している状態のときに、「復旧ディスクアシスタント」で「復元用ディスク」を作成しても、使い物にならないということでした。

ではどうするかというと、単純な方法ですが、まずは内蔵の起動ディスクの暗号化を解除しました。暗号化解除の処理が完全に終了した後で、再び「復旧ディスクアシスタント」を使ってUSBメモリを「復元用ディスク」にしました。

これで、このUSBメモリは「復元用ディスク」としてちゃんと使えるようになりました。

後は必要であれば、再び、内蔵ハードディスクやSSDをFileVault2で暗号化してもかまいません。実際に暗号化した後でも、このUSBメモリは「復元用ディスク」としてちゃんと使えました。

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Macでファームウエアパスワードを使用している人は、パスワードの設定・変更・解除の時に「ファームウエアパスワードユーティリティ」を使用しますが、これは「復元用ディスク」で起動しないと使えません。普段は、内蔵ハードディスクやSSDに含まれる「復元用ディスク」を使えばいいですが、内蔵ハードディスクやSSDが壊れてしまった時には、このUSBメモリの「復元用ディスク」がきっと役に立つことでしょう。

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おまけ1、Macを「復元用ディスク」で起動する方法

★内蔵ハードディスクやSSDをFileVault2で暗号化している場合
  • 内蔵ハードディスクやSSDに含まれる「復元用ディスク」で起動したい時は、起動時に「command」と「R」キーを押したままにします。
     
  • USBメモリの「復元用ディスク」で起動したい時は、起動時に「option」キーを押したままにしておくと、このUSBメモリを選択して起動することができます。なお、この時は内蔵ハードディスクやSSDに含まれる「復元用ディスク」は表示されないので、選択することはできません。

★内蔵ハードディスクやSSDを暗号化していない場合
  • 起動時に「option」キーを押したままにしておくと、起動可能なすべてのディスクが表示されるので、お好きな「復元用ディスク」を選んで、起動します。
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おまけ2、なぜ暗号化された状態では、起動可能な「復元用ディスク」が作成されないのか

以下の内容は、すべて私の憶測です。ご注意ください。

「復旧ディスクアシスタント」は、単純に、起動ディスクに含まれる「復元用ディスク」の内容をUSBメモリ等にコピーしているだけのようです。

では、FileVault2が「復元用ディスク」を暗号化しているから、それゆえにコピーしたディスクは使えないのではと思う人がいるでしょう。でもそれは違います。なぜならMacの起動時に「command」と「R」キーを押しておくと、FileVault2で暗号化されていても内蔵ハードディスクの「復元用ディスク」はパスワードを要求することなく正常に起動するからです。ですから「復元用ディスク」はFileVault2では、暗号化されていません。

どうもFileVault2は、内蔵ハードディスク内の「通常のシステムとユーザデータが記録されているパーティション」だけを暗号化しているようです。※なお「通常のシステムとユーザデータが記録されているパーティション」は、この先、「通常のシステムパーティション」と略します。
そして「復元用ディスク(パーティション)」は暗号化はされていないものの、FileVault2によって何らかの改変が施されているようです。その改変の内容は推測ではありますが、おそらく、暗号化された「通常のシステムパーティション」をMacの起動時にマウントするための特別なプログラムなどを追加しているものと思われます。Appleのサポート文書(http://support.apple.com/kb/HT4790?viewlocale=ja_JP)を読むと、FileVault2を使用するには「復元用ディスク」が必須であると書いてあります。

というわけでFileVault2で暗号化すると、起動時にまず「復元用ディスク」が読み込まれ、「通常のシステムパーティション」のパスワードを要求する画面を表示して、その後パスワードを使って「通常のシステムパーティション」からの起動を開始させると考えられます。

FileVault2の使用時は、起動時に「option」キーを押したままにしておくと、「Macintosh HD*」が起動ディスクの選択肢として表示されますが、この「Macintosh HD」の実体は改変された「復元用ディスク」であると考えられます。*Macintosh HDという名前はデフォルトの名前を変更していない場合の話です。なぜなら、暗号化されたパーティションは直接起動できるはずがないからです。
これを裏付ける証拠としては、FileVault2の使用時に「復旧ディスクアシスタント」でUSBメモリを「復元用ディスク」にすると、そのUSBメモリの名称は「Macintosh HD」になっていましたが、一方でFileVault2を解除した時に「復旧ディスクアシスタント」でUSBメモリを「復元用ディスク」にすると、そのUSBメモリの名称は「Recovery-10.8.4」になっていました。

一方、起動時に「command」と「R」キーを押しておくと、内蔵ハードディスク内の「復元用ディスク」は、FileVault2によって改変された部分をスキップして本来の「復元用ディスク」として機能するのだと思われます。

ややこしくなりましたが、このように改変された「復元用ディスク」を「復旧ディスクアシスタント」でUSBメモリにコピーし、そのUSBメモリから起動しようとすると、改変されたままなので結局は内蔵ハードディスクの暗号化された「通常のシステムパーティション」を起動させてしまうのでしょう。改変された部分をスキップさせようと思っても、方法がありません。起動時に「command」と「R」キーを押しても、USBのディスクは認識できないし、「option」キーを押せばUSBのディスクは認識されるものの改変された機能をスキップすることはできません。

以上です。





ノート型のMacのセキュリティ


MacBook ProやMacBook Airを外出先で使用する人は、万一の盗難のことを考えて、以下のような対策を検討してみましょう。詳細は省略します。

●スリープ解除/スクリーンセーバ解除にパスワードを要求
「システム環境設定」の「セキュリティとプライバシー」の「一般」で設定できます。

●自動ログインを使用不可にする
「システム環境設定」の「セキュリティとプライバシー」の「一般」で設定できます。

●「Mac を探す」を有効にする
「システム環境設定」の「iCloud」で設定できます。
にて、「iPhoneを探す」をクリックすると、Mac・iPhone・iPod touch・iPad等の現在地を知ることができ、また遠隔操作でロックやデータの消去ができます。

●キーチェーンの使用
Macでは、色々な場面で使われる各種のパスワードを、キーチェーンを使うことで、暗号化した状態で保存することができます。システム付属の「キーチェーンアクセス」というソフトで管理できます。

●暗号化ディスクイメージの作成
ディスクユーティリティを使って、暗号化ディスクイメージを作成すれば、任意のファイルをディスクイメージの中に暗号化した状態で保存できます。

●外付けディスク、USBメモリ、SDカード等の暗号化
ディスクユーティリティを使うことで、これらの記録媒体を暗号化することができます。

●内蔵ハードディスクやSSD(起動ディスク)の暗号化
「システム環境設定」の「セキュリティとプライバシー」の「FileVault」で設定できます。

●ファームウエアパスワード
内蔵ハードディスクやSSD以外の方法で、システムを起動するのを防ぎます。



2013年7月10日水曜日

Mac OS X 10.8、ログイン時の自分の画像(アイコン)に関して...「最近の項目」を削除する方法

まずは前置きですが、、、


Mac OS X Mountain Lion 10.8では、ログインする時に、自分の名前の上に円形の画像(アイコン)が表示されます。このアイコンは自由に変更することができます。その方法は、

「システム環境設定」を開き、「ユーザとグループ」を開きます。

いつもの自分のアイコンが表示されているので、そのアイコンをクリックします。すると他のアイコンが色々表示されるので、その中からお好きなものを選びます。さてさてこの時、たくさんのアイコンの左側に「デフォルト」「最近の項目」「人々」「カメラ」という4つの選択肢があります。その4つの選択肢のうちの「最近の項目」が、今回のブログの本題になるので、ちょっと気に留めておいてくださいな。

「完了」ボタンを押すと、新しいアイコンに変更されます。

※あるいは別の方法としては、適当な画像ファイルを、現在の自分のアイコンの上にドラッグ&ドロップすれば、その画像ファイルの内容が新しいアイコンになります。

では本題に入ります、、、


上述の方法でログイン時のアイコンを色々変更していくと、「最近の項目」に履歴が残ります。←さっき気に留めておいてくださいなと言った「最近の項目」のことです。

これは好みの問題ではありますが、私はこのような履歴が残るのは好きではありません。消去しようと思い、deleteキーなど押してみましたが、そんなことでは消えてくれません。色々試してみたところ、以下の方法で履歴を消すことができましたので紹介します。もっともこれは私の勝手な試みであり、何か問題が起きても自己責任でお願いしますね。

まずは念のため、Time Machine等でMacのバックアップをとっておきます。

以下の2つのフォルダをゴミ箱に入れます。なお下の方のフォルダは、おそらくMac OS X 10.6の頃のiChatやSkypeの名残なので、存在しない場合は気にしなくてよいでしょう。

~/Library/Containers/com.apple.ImageKit.RecentPictureService/Data/Library/Images/Recent Pictures

~/Library/Images/iChat Recent Pictures

すぐにログアウトして、ログインします。これで履歴が消えました。
連絡先.appでも、顔写真の「最近の項目」の履歴が消えます。

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上記の2つのフォルダの場所が分からないという人は、Finderのメニューの「移動」から「フォルダへ移動...」を選び、
~/Library/Containers/com.apple.ImageKit.RecentPictureService/Data/Library/Images
と入力してから「移動」ボタンを押します。そして表示された「Recent Pictures」フォルダをゴミ箱に入れます。

同様に、
~/Library/Images
に移動して、「iChat Recent Pictures」フォルダをゴミ箱に入れます。

以上です。

おまけ、、、


どうやって方法を見つけたかというと、「EasyFind」というプログラムで画像ファイルを検索し、ファイルの作成日時から判断して見つけました。「EasyFind」は「App Store」で無料で入手できます。